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比較的大きな地震が発生すると、その近くで最初の地震より小さな地震が続発します。この最初の大きな地震を本震、その後に引き続き起こる地震を余震といいます。
また、このような地震活動のパターンを「本震−余震型」といいます(注)。
震源が浅い大きな地震は、ほとんどの場合、余震を伴います。
注:地震活動のパターンには「本震−余震型」の他に、「群発型」があります。「群発型」は、目立って大きな地震はないものの、地震活動が激しくなったり穏やかになったりしながら、一定期間続くというパターンです。
下の図1から図3は、平成16年(2004年)新潟県中越地震の本震と余震を示したものです。

図1 平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動(広域図)
2004年10月23日から2005年4月22日までに発生した地震の震央を示している。○の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを示す。
中央の四角い枠の中で多くの地震(余震)が起こっているのが分かる。
余震の起きる場所を余震域といいます。
本震発生後から1日程度までの余震域は、本震で破壊された領域(震源域)とおおむね一致しますが、余震域はその後だんだんと広がっていく場合があります。
例として、平成16年(2004年)新潟県中越地震における余震域はこのページの図2を、余震域が広がる様子は図3をご覧ください。
本震の発生により岩盤が不安定な状態になり、それを解消するために余震が発生すると考えられています。
余震には次のような性質があります。
[1]余震の数は本震直後に多く、時間とともに次第に少なくなっていきます。
10日目に1日目の約10分の1に減り、100日目には約100分の1になります。
減衰の仕方は、本震直後は急激ですが、徐々に緩やかになります。
本震から10日後には直後の10分の1ですが、その後10日経過しても、その2分の1にしかなりません。余震がいつまでも続くといった印象を持つのはこのためです。
また、本震のマグニチュードが大きいと、余震が収まるまでの期間が、一般的には長くなります。
[2]規模が大きい余震は少なく、規模が小さい余震は多く発生します。
マグニチュードが1つ大きくなるごとに、余震の起きる回数が約10分の1になります。
[3]最大余震(注)のマグニチュードは、平均すると本震のマグニチュードより1程度小さくなります。
(注) 余震の中で一番大きなものを最大余震といいます。
本震のマグニチュードとあまり変わらないマグニチュードの余震が起きることもあれば、最大余震のマグニチュードが本震よりかなり小さくなることもあります。平均すると、最大余震のマグニチュードは本震よりも1程度小さくなります。
一般的には最大余震の震度は本震の震度より1階級小さくなると言われています。たとえば本震で震度6弱の揺れだった場合、最大余震では震度5強程度になると予想されます。
しかし、最大余震の規模や発生場所によっては、本震と同じ程度の揺れとなる場合もあります([6]参照)。
[4]最大余震は多くの場合、内陸では本震から約3日以内に発生しています。海域ではこれより長く、約10日以内に発生しています。
平成7年(1995年)兵庫県南部地震では2時間後、平成16年(2004年)新潟県中越地震では38分後、平成6年(1994年)三陸はるか沖地震では9.5日後でした。
[5]大きな余震は余震域の端の周辺で起きやすい傾向があります。
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震では、余震域の南端付近(茨城県沖)でマグニチュード7.6の最大余震が、北端付近(岩手県沖)でマグニチュード7.4の大きな余震が発生しました。
[6]大きな余震による揺れは、場所によっては本震の揺れと同じ程度になることがあります。
1997年3月26日の鹿児島県薩摩地方の地震(マグニチュード6.6)では、4月3日に最大余震(マグニチュード5.7)が発生、同県川内市では、ともに震度5強の揺れとなりました。また、平成15年(2003年)十勝沖地震(マグニチュード8.0)では、約1時間後に最大余震(マグニチュード7.1)が発生、浦河町ではともに震度6弱の揺れとなりました。
これは本震と比べて余震の方がより近い場所で起きたためです。
参考文献:「大地震のあと、余震はどうなるか」地震調査研究推進本部