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ホーム > 気象統計情報 > 火山 > 九州の活火山 > 霧島山

霧島山(宮崎県・鹿児島県)

1700m 北緯31度56分03秒 東経130度51分42秒  (韓国岳) (世界測地系)
1421m 北緯31度54分34秒 東経130度53分11秒  (新燃岳) (世界測地系)
1574m 北緯31度53分11秒 東経130度55分08秒  (高千穂峰) (世界測地系)

霧島山写真霧島山地図



概 要

 霧島山は、宮崎・鹿児島県境に位置し、加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた20 を超える安山岩(SiO250〜 67% )の 小型の成層火山・砕屑丘からなる火山群である。 成層火山は高千穂峰、中岳、大幡山などで、砕屑丘は韓国岳、大浪池、御鉢(高千穂峰の西)、新燃(しんもえ)岳などで、 山体の大きさに比べて大きな火口を持つ。また、大浪池、大幡池、御池、六観音池など多くの火口湖がある。 えびの高原と南西側山腹に温泉・地熱地帯があり、特にえびの高原の硫黄山では活発な噴気活動がみられる。
 有史後は、主に御鉢と新燃岳(底部に火口湖)で噴火を繰り返してきた御鉢は1923(大正12)年の噴火以来穏やかであるが、 過去の活動記録によれば霧島火山群中もっとも活動的な火口である。
 新燃岳では2008年8月22日に小規模な噴火が発生した。

最近1万年間の火山活動

 サツマ火山灰(約11000 年前)からアカホヤ火山灰(約6300 年前)堆積以前に、琵琶池、大 幡池のマールと古高千穂火山体が形成された。アカホヤ火山灰の堆積以降には、高千穂峰、 御鉢、大幡山の火山体と御池、小池、不動池の各マールが形成された。1768 年に韓国岳の 北西から溶岩が流出し、硫黄山が形成された。このうち御池マールを形成した噴火(約3000 年前) は、霧島火山の活動中では最大規模のプリニー式噴火である( 井村,1994, 宮崎 県,1997)。

記録に残る火山活動

1980(昭和55)年12 月3 日 地震
韓国岳付近でM2.7、えびの市で震度3。
1980(昭和55)年12 月〜 1981(昭和56)年9 月 噴気
硫黄谷温泉付近の噴気地帯拡大。
1981(昭和56)年1 月13〜 14 日 地震群発
新燃岳付近で群発、無感。
1981(昭和56)年12 月〜 1982(昭和57)年5 月 噴気
新燃岳第6 噴気孔の温度上昇(最高208℃ )。
1983(昭和58)年12 月28〜 29 日 地震群発
新燃岳付近で群発、無感。29 日微動。
1985(昭和60)年8 月28〜 30 日 地震群発
新燃岳付近で群発、無感。
1986(昭和61)年4、9 月 近傍の地震
4 月28 日 牧園町で3 回の地震発生、推定最大震 度4〜 5、被害あり。9 月21 日 栗野岳付近で地震2 回、深さ約3km、最大M2.0、え びの高原一帯で震度1。
1988(昭和63)年10 月3〜 9 日 地震群発
新燃岳付近で群発、無感。8 日 微動(1983年以来)。
1991(平成3)年 噴火
11 月13 日 新燃岳直下で地震急増、26 日まで多発。同時に微動 多発。92 年1 月まで連続微動多発状態。
11 月24 日新燃岳火口噴気活発化確認。91 年12 月〜 92 年2 月まで、時々火山灰噴出。
1992〜 1994(平成4〜 6)年
時々地震増加。
1995(平成7)年4 月26 日、8 月25〜 30 日、9 月下旬 地震増加。
4 月26 日火山性微動発生。
1999(平成11)年11 月
新燃岳を震源とする火山性地震増加。日回数の最高は10 日の192 回。また、12 月16 日に火山性微動が発生し、月合計は26 回。
2002( 平成14)年
6〜 10 月にかけて御鉢付近を震源とする火山性微動が計13 回発生し、 微動発生直後に火山性地震が多発した日があった。
2003(平成15)年
御鉢で時々火山性微動が発生。12 月12 日には、継続時間9 分の微動が発生し、翌日に新しい噴気孔(T8、T9)が確認された。噴気は時々火口縁を越えた。
2004(平成16)年
御鉢で時々火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
2005(平成17)年
御鉢で時々火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
2006(平成18)年
新燃岳で火山性微動、火山性地震。
御鉢で時々火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
2007(平成19)年
御鉢で時々火山性微動発生。
2008(平成20)年 噴火
新燃岳で8月22日で小規模噴火。小林市方面へ降灰。その後、噴煙活動続く。
2009(平成21)年
新燃岳の火口湖が4〜7月に変色。

2010(平成22)年
新燃岳で3月30日にごく小規模噴。
新燃岳で4月17日にごく小規模噴火
新燃岳で5月6日に火山性地震多発
新燃岳で5月27日に小規模噴火 高千穂河原で降灰を確認。

 

<「概要」、「最近1万年間の火山活動」、「記録に残る火山活動」については日本活火山総覧(第3版)(気象庁編,2005)及び最近の観測成果による。>


火山観測

 気象庁では,新燃岳山頂火口の南西1.7kmの地点Aに地震計を,また空振計1点,遠望カメラ1点,GPS3点をそれぞれ設置し, さらに東京大学地震研究所霧島火山観測所の地震計5点を分岐し,霧島山の火山活動の監視・観測を行っています。 2002年8月には,簡易設置型火山観測装置を用いて,地震計3点,GPS3点,空振計1点を増設しました。 2006年4月に傾斜計3点,GPS観測点5点を追加しました。

火山活動解説資料

 気象庁が実施した火山観測データの解析結果や,火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回,上旬に公表します。

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