- 1640(寛永17)年 大噴火
- 7月31日 山鳴り激しく、昼頃山頂部が一部崩壊。岩屑なだれが大沼と内浦湾になだれ込み津波発生。沿岸で700余名が溺死。
- 〜8月2日 山体崩壊後も軽石・火山灰を激しく噴出。降灰、火砕流が発生。
- 〜8月下旬 活動継続。出来澗(できま)崎形成。大沼、小沼ほぼ現在の姿となる。噴出物量約2.9km3。
- 1694(元禄7)年 大噴火
- 8月24日朝〜26日 地震・火山雷を伴う噴火。軽石降下。火砕流発生。噴出物量約0.3km3(古川ほか,1997)。
- 1765(明和2)年 小噴火?(古老伝説)
- 1788(天明8)年 噴煙(江差郷土史)。
- 1856(安政3)年 大噴火
- 9月23日〜 鳴動。
- 9月25日早朝 山麓で地震頻発。
- 9月25日9時頃 激しい噴火始まる。東麓の鹿部・本別の両地域では降下軽石のため死者2名、負傷者多数、17家屋が焼失。南東麓の留ノ湯では火砕流に襲われ、死者19〜27名。噴火は当日夕方までにほとんど終わり、その後約1か月間小噴火が時々起きる。安政火口生成。噴出物量約0.3km3。
- 1888(明治21)年4月14日 小噴火(官報、函館新聞)
- 1905(明治38)年 小噴火
- 8月17、18日 鳴動。
- 8月19日朝 噴火。安政火口の南側に新爆裂火口(明治火口)が開かれる。
- 8月21〜23日 噴火。22日には押出沢で大雨による二次泥流が発生、農作物に多少の被害があった。
- 1919(大正8)年 小噴火
- 6月16日 地震(函館測候所15時54分)、鳴動。
- 6月17日 噴火。
- 〜7月26日 数回の噴火。
- 1922(大正11)年5月22日 小活動。
- 1923(大正12)年 小噴火
- 2月27日7時00分頃 突然噴火。砂原村においては鳴動を聞き、山麓西方に少量の降灰があった。
- 3月15日14時10分頃 遠雷のごとき音響を発すると共に黒煙をあげた。
- 1924(大正13)年7月31日 小噴火
- 1929(昭和4)年 大噴火
- 6月17日0時30分頃 噴火が始まる(函館測候所で0時26分から約8分間微動を記録)。次第に降灰が盛んになり、10時00分頃鳴動を伴い大噴火。11時00分の噴煙高度13900m。午後から火砕流流下。噴石、降下軽石、火砕流、火山ガスによる被害は8町村に及び、家屋の焼失、全半壊、埋没など1915余り。山林耕地の被害多く、死者2名、負傷者4名、牛馬の死136頭。同日23時00分過ぎには急速に活動が衰える。
- 6月19日 ほぼ平常の活動におさまる。
- 6月21日 活動停止。昭和4年火口、繭(まゆ)型火口、瓢(ひさご)型火口生成。噴出物量約0.5km3。
- 9月6日 噴煙増加
- 鳴動もあり。
- 1934(昭和9)年9月29日 鳴動。
- 1935(昭和10)年
- 10月14日 鳴動。
- 10月15日 噴煙増加。
- 1937(昭和12)年3月17、19日 小噴火
- 昭和4年火口底が吹き飛ばされて桶状となる。
- 1938(昭和13)年2〜4月 小活動
- 小地震頻発、噴気活動活発。
- 1939(昭和14)年4月5日、9月28日 噴煙増加。
- 1942(昭和17)年 噴火
- 11月16日8時00分頃 鳴動と共に噴火が始まる。噴煙高度は海抜8000m。小規模な火砕サージも発生した。火山レキや火山灰は東南東方向に降下し、堆積物の厚さは鹿部で2cm以上に達した。山頂火口原に長さ約1.6kmの大亀裂(割れ目)生成。
- 11月18日 小噴火
- 1943(昭和18)年
- 1月30日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1000m。
- 4月16日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1500m。
- 1947(昭和22)年
- 2月14日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1800m。
- 11月9日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1300m。
- 1949(昭和24)年4月26日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1200m。
- 1954(昭和29)年4月3日 噴煙増加
- 噴煙高度は火口上1200m。
- 1967(昭和42)年12月9、16日 地震群発、有感地震
- 横津岳周辺で群発地震。12月9日に有感地震、函館・大沼で震度1。12月16日に有感地震、鹿部で震度2、森・大野で震度1。
- 1969(昭和44)年10月〜1971(昭和46)年5月 地震群発、有感地震
- 横津岳周辺で群発地震。1970年2月8日に有感地震、函館で震度3。1971年5月17日に有感地震、函館で震度2。
- 1979(昭和54)年1月21日 噴煙なし
- 森測候所からの遠望観測で噴煙が観測されなくなった。
- 1983(昭和58)年
- 6月13日 地震群発
- 短時間にA点で22回の地震群発。
- 10月 温度上昇
- 瓢形火口の地中温度やや上昇。
- 1987(昭和62)年 温度上昇
- 昭和17年火口の温度が下降傾向から上昇傾向に反転。
- 1989(平成元)年12月30日 地震群発、有感地震、微動
- 駒ケ岳の北約5kmの砂原付近で地震群発。A点で20回。最大の地震はM3.4、森で震度3、室蘭で震度1。微動と推定される震動を広範囲で観測(北大)。
- 1990(平成2)年 地震群発、微動
- 4月3、6日 地震。
- 4月7日 短時間にA点で49回群発。低周波地震、微動も観測(北大)。
- 1996(平成8)年 小噴火
- 3月5日 小噴火前に地震5回。18時10分頃からA点で約6分間の火山性微動を観測。昭和4年火口内に「96年主火口」、昭和4年火口の南側火口原に延長約200mの「96年南火口列」生成。噴出物量約12万トン。
- 3月9日 噴煙増加
-
- 噴煙高度は火口上1000m。
- 1997(平成9)年
- 4月4日 新噴気孔
- 機上観測で昭和4年火口内壁南東側上部に新噴気孔(直径約4m)を確認。その後の現地観測で噴出物の痕跡は認められなかった。
- 11月15日 地熱異常
- 96年南火口列東側で地熱域が確認される(北大)。
- 1998(平成10)年 小噴火
- 5月14日 新噴気孔
- 明治火口北西壁中部に新たな噴気確認(1996年3月の噴火直後以来)。繭型火口付近に新噴気孔確認。いずれも噴出物の痕跡は認められず。
- 7月30〜31日 地熱異常
- 96年南火口列東側地熱で温度やや上昇、地熱域拡大。
- 10月25日 小噴火
- 9時12分からA点で約6分間の火山性微動を観測。噴火直後の噴煙高度は1200mに達し、東南東方向約10kmの範囲まで微量の降灰。昭和4年火口内に「98年火口」生成。噴出物量は47000トン(広瀬ほか,2002)。
- 1999(平成11)年3月1日 微動
- A点で約1分間の火山性微動を観測。表面現象に異常なし。
- 2000(平成12)年 小噴火
- 3月12日 微動
- A点で約1分間の火山性微動を観測。表面現象に異常なし。
- 3月23日 微動
- A点で約1分間の火山性微動を観測。表面現象に異常なし。
- 7月19〜21日 噴気活動活発化
- 昭和4年火口内の噴気が春の現地観測と比べて、量・勢い共に増大(96年主火口、98年火口共)。
- 8月7〜9日 噴煙増加
- 昭和4年火口の噴煙が通常より多くなり、噴煙高度の最高は火口上400m(白色、9日)に達したが、有色噴煙や火山性地震・微動は観測されなかった。また、9日午後に実施した臨時現地観測でも火口周辺に異常は認められなかった。
- 8月11日 有感地震
- 規模の大きな地震。森町上台町で震度3、八雲町上の湯で震度1。震源は駒ヶ岳の北北西約10kmの内浦湾、M3.4。単発。
- 9月4日 小噴火
- 22時14分からA点で約10分間の火山性微動を観測。噴火直後の噴煙状況は夜間のため確認できなかった。
- 9月5日 5時00分に白色噴煙を確認。噴煙高度は火口上500m。火山灰は北西方向に分布し、昭和4年火口から約11kmの範囲まで微量の降灰。火口原の火山灰・レキは最大40cm堆積。人頭大の噴石多数、長径1m以上の岩塊も見られた(道立地質研究所、森測候所)。
- 9月12日 ごく小規模な噴火
- 22時12分からA点で約3分間の火山性微動を観測。噴煙は白色で高さは火口上700m。聞き取り調査の結果、降灰や表面現象の異常は確認されなかった(後日森測候所により火口周辺で微量の降灰確認)。
- 9月28日 小噴火
- 13時56分からA点で約8分間の火山性微動を観測。噴火直後の噴煙状況は雲のため確認できなかったが、南東山麓の東大沼地区など、昭和4年火口から約10kmの範囲で微量の降灰があった。火山灰の厚さは火口近傍で2cm程度。
- 10月24日 ごく小規模な噴火
- 0時01分からA点で約3分間の火山性微動を観測。微動観測時から噴煙活動が活発となり、火口上2000m以上に達した(量、色不明)。
聞き取り調査や周辺自治体の調査によると、山麓では降灰は確認されなかった。また、機上観測でも火口周辺に新たな噴出物は認められなかったが、
24日午後、森測候所、道立地質研究所などが実施した現地調査の結果、火口原馬ノ背付近までの範囲に新たな微量の火山灰が確認された。
- 10月28日 小噴火
- 2時43分からA点で約9分間の火山性微動を観測。噴煙は火口上2000m以上に達した(量、色不明)。降灰は鹿部町を中心に東方向に分布し、昭和4年火口から約17kmの南茅部町岩戸地区まで微量の降灰。
- 10月29日 北大の調査(中川ほか,2001)により、最大径約4.5mの噴石やサージ堆積物が認められた。
- 11月1日 微動
- 山頂の臨時観測点にのみ記録される程度の小さな微動が3回発生。継続時間はいずれも30秒程度。
- 11月4日 微動
- A点で継続時間約2分の火山性微動を観測。それ以外にも小さな類似波形あり。北大の総合観測井では同時間帯に傾斜変動を観測。表面現象に異常はなかった。
- 11月5日 微動
- 山頂の臨時観測点にのみ記録される程度の小さな微動。継続時間30秒程度。
- 11月8日 小噴火
- 7時38分から約9分間の火山性微動を観測。噴火時の噴煙は火口上2000m以上に達した(量、色不明)。火山灰は東〜東南東に分布し、昭和4年火口から約12kmの鹿部漁港付近までごく微量の降灰。
- 2001(平成13)年1月17日 微動
- 13時29分から継続時間約1分の火山性微動を観測。噴煙は雲のため不明。A点の傾斜計では微動と同時に山下がり→山上がりの変動を観測した。
- 2002(平成14)年2〜3月 地震群発
- 2月19日、駒ヶ岳東麓のやや深い所でM3クラス含む地震がまとまって発生したほか、2〜3月にかけ地震活動がやや活発化。
<日本活火山総覧(第3版)(気象庁編、2005)
北海道駒ヶ岳の活動史,噴出物調査およびDisaster Mapと災害評価(勝井・他、1981)
駒ヶ岳(北海道防災会議編、1975)
およびその後の火山観測成果による。>