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桜島は、8日に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げた。

図1 火口周辺警報及び噴火警報発表中の火山
噴煙高度は火口縁上概ね200mで推移した。火山性地震はやや多い状態が続いている。
今期間、火山ガス放出量の観測を行わなかったが、三宅村によると山麓では時々高濃度の二酸化硫黄が観測されている。
三宅島では火口周辺に大きな噴石1)を飛散させる程度の噴火が発生すると予想されるので、火口周辺では噴火に対する警戒が必要である。また、風下にあたる地区では火山ガスに対する警戒が必要である。雨による泥流にも注意が必要である。
1)噴石については、大きさによる風の影響の程度の違いによって飛散範囲が大きく異なる。本文中「大きな噴石」とは、「弾道を描いて飛散する大きな噴石」のことであり、それより小さく風の影響を受ける噴石は、例えば「風の影響を受ける小さな噴石」という表現を用いる。なお、「火山れき」の用語がその地域の住民に定着していると考えられる火山については、「風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)」という表現を用いる。
国土地理院及び独立行政法人防災科学技術研究所の観測によると、地震活動は落ち着いた状態で経過しているが、島全体が大きく隆起する地殻変動は現在も継続している。
硫黄島では火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されるので、従来から小規模な噴火がみられていた領域では噴火に対する警戒が必要である。
海上保安庁、第三管区海上保安本部及び海上自衛隊による上空からの観測では、福徳岡ノ場付近の海面に、火山活動によるとみられる変色水が確認されている。
福徳岡ノ場では小規模な海底噴火が発生すると予想されるので、周辺海域では噴火に対する警戒が必要である。
孤立型微動の回数が3月31日から一日あたり600回程度と増加した。4日以降は徐々に減少したものの、一日あたり概ね300〜400回と多い状態で推移している。
中岳第一火口の湯だまりの湯量や表面温度に変化はなく、土砂噴出も観測されていない。また地震などのその他の観測データにも変化は認められず、阿蘇山では火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候はみられない。ただし、火口内では噴気や火山ガスの噴出が見られており、火口内及びその周辺では火山灰の噴出等に警戒が必要である。また、火口周辺では火山ガスに対する注意が必要である。
昭和火口では、3日以降ごく小規模な噴火が時々発生し、8日00時29分に爆発的噴火が発生するなど活動が活発化している。このため、8日10時30分に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表した。
8日00時29分の噴火では、噴煙が火口上高さ1200mまで上がったほか、大きな噴石1)が5合目(火口から約500m)まで飛散し、火砕流が火口から東に約1kmまで流下した。8日の噴火の後、噴火は発生していない。なお、爆発的噴火の発生は2月6日以来である。
今期間、南岳山頂火口では噴火は発生しなかった。
火山性地震及び火山性微動は少ない状態が続いている。
4日と8日に行った現地調査では、二酸化硫黄の放出量は、一日あたり1500〜2500トンで前回(1日、200〜400トン)と比べやや増加している。
国土地理院のGPS観測によると、姶良(あいら)カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ注入によると考えられる長期的な膨張が続いている。
桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から2km程度の範囲で大きな噴石1)及び火砕流に警戒が必要である。風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)1)に注意が必要である。降雨時には泥流や土石流に注意が必要である。
図2 左:8日の昭和火口での噴火(九州地方整備局大隅河川国道事務所黒神河原上流右岸の高感度カメラ(火口の東約3km)による)
右:8日に九州地方整備局の協力により火口の東上空から撮影した火砕流の流下跡
硫黄岳山頂火口の噴煙活動はやや活発な状態が続いており、噴煙高度は火口縁上概ね300mで推移した。火山性地震はやや多い状態が続いている。
硫黄岳火口周辺では噴火に対する警戒が必要である。
今期間、噴火は観測されなかったが、長期にわたり噴火を繰り返している。
火山性地震及び火山性微動は消長を繰り返しながらやや多い状態が続いている。
諏訪之瀬島では今後も御岳(おたけ)火口から半径約1kmの範囲に大きな噴石1)を飛散させる程度の小規模な噴火が発生すると予想されるので、これらの地域では噴火に対する警戒が必要である。